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日本では四季折々に伝統行事が行われ、その行事にゆかりの深い料理があります。月ごとに行われる行事と、お料理のレシピをご紹介。

10月。体育の日と行楽弁当

行楽弁当

9月も残りわずかとなり、長かった残暑も去って本格的な秋の到来です。朝晩の涼しい風が心地よく感じられる今日この頃。今年は雨が多く、台風がちょっと心配ですが、10月の声を聞くと、スポーツに行楽にと胸が踊る人も多いのではないでしょうか。
10月の第2月曜は、スポーツの日。東京で行われたオリンピックを記念して制定された国民の祝日です。子供たちだけでなく、大人にとってもスポーツして、おいしい物を食べて、基礎体力をつけたり健康維持につとめるのに絶好のシーズン。この機会に、新しいスポーツに挑戦してみるのもいいでしょう。
スポーツの日にかすんであまり意識されていませんが、同じく10月10日は目の愛護デーです。パソコンやワープロなどが普及し、これまで以上に酷使されているといわれる現代人の目。目に良い栄養素はたんぱく質、脂肪、糖質、ビタミンAなど。なかでもビタミンAは目の網膜に欠かせない成分で、欠乏すると夜盲症や皮膚炎などの乾燥症をひき起こします。また皮膚粘膜の成長を促進するため、ガンの予防にも役立つといわれています。
ビタミンAを多く含む食品はかぼちゃ、小松菜、にんじん、ウナギの肝、ほうれん草、春菊など。特にかぼちゃは寒くなるまえに食べて栄養をつけておくと、冬の風をひかないという言い伝えもあるとか。栄養のある食品を積極的に取り入れ、目の健康にも気遣いながら身体を動かし、秋の味覚を満喫しましょう。

行楽弁当にわが家風をプラス

豚肉の西京焼き

豚肉の西京焼き

材料(4人分)

豚肉(豚カツ用)・・160g
生姜汁・・・・・・・少々
白みそ・・・・・・・40g
みりん・・・・・・・大さじ1
しょうゆ・・・・・・小さじ1
砂糖・・・・・・大さじ1程度(好みで調節)
だし汁・・・・・・・大さじ1

作り方

  1. 豚肉を1cmの厚みにして生姜汁をかける
  2. 調味料を合わせ、火にかけて少し練って冷やす
  3. バットに(2)を入れ、ガーゼごしに豚肉を漬け込む(1日くらい)
  4. 直火またはフライパンで焼く
<上手に焼くためのアドバイス>
*焼き網を使うときは網に油を塗り、みそをふき取って焼くと焦げにくい
*ガーゼごしに漬け込めば、調味料が均一になり、きれいに焼ける

<目に良いかぼちゃ料理の一例>
かぼちゃと桜エビの炒めもの

かぼちゃ

材料(2人分)

栗かぼちゃ・・4/1個(正味251~300g)
干し桜エビ・・・・・・・3/1カップ
にんにく・・・・・・・・2かけ
サラダ油・・・・・・・・大さじ1
揚げ油・・・・・・・・・適量
塩・コショウ・・・・・・各少々

下ごしらえ

(1)種とワタを取ったかぼちゃを洗って水気をとり、2cm幅くらいのクロワッサン形に切る
(2)にんにくをみじん切りにする

作り方

  1. 中温の揚げ油でかぼちゃに串が通る程度でやや固めに揚げる
  2. 熱した中華鍋にサラダ油を入れ、にんにくを焦がさないようにきつね色に炒める
  3. 桜エビを加えて香ばしく炒め、塩・コショウで味付けする
  4. (3)(2)に(1)を加え、全体に大きく混ぜ合わせて味をからませる
<上手に焼くためのアドバイス>
*かぼちゃを素揚げにすると、炒めてもくずれずコクのある味になる
今月のカレンダー10月(August)
二十四節気
9日 寒露
24日 霜降
行事
第2月曜日 スポーツの日
旬の味覚
魚介類 サンマ、サバ、イワシ、アジ
野菜類 小かぶ、里芋、れんこん、さつま芋、なす、しめじ、松茸、山芋、むかご
果物類 りんご、柿、栗
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