★八坂神社


八坂神社
臼杵市街地のメイン通りから、稲葉家下屋敷や図書館などが立ち並ぶ通りを入った突き当たりにあるこの鳥居が目印。大きな鳥居に歴史の重みが感じられます。


境内
拝殿や蔵、おみくじ所などが点在する境内。さほど広くはありませんが、建物を縫うように茂る木々や鯉のいる池を眺めながらゆっくり散策を。お正月には、家族揃って祈願に出かけてみてはいかが。


おみくじ所

初詣では、祇園様として親しまれている八坂神社へ
 昔ながらの街並が残り、神社仏閣が多いことで知られる臼杵市。なかでも八坂神社は、由緒正しい神社として地域に溶け込んでいます。

 八坂神社の起源は承徳元年(1097)。藤原道兼が天延元年(972)、奥州の磐前(福島県磐城市)鶴ヶ峰に祇園三所天王を勧請していました。しかし鶴峰大和の山城兄弟が、源義家の清原氏討伐による後3年役(1083〜1087年)の戦乱をさけるため、舟で安芸国の尾道(広島県)を経て臼杵庄洲崎岩ヶ鼻に流れ着き、二王座の「神の木原」に鎮座したのです。

 その後、フランシスコ=ザビエルが来日し、九州各地でつぎつぎと布教を展開。

 豊後(大分県)でも大名の大友宗麟がキリシタンになり、変座をよぎなくされました。

 その際に御神体は、見星寺裏の岩窟や海添の岩窟、津久見の八戸をはじめ、日向にまで変座したと伝えられています。しかし大友氏が罷免されたのちの慶長3年(1598)、太田一吉の時に現在地に鎮座しました。
 古くは「祇園宮」と呼ばれていた八坂神社が、現在の「八坂神社」に改称されたのは明治4年(1871)のこと。この辺りの地名が祇園洲となったのは、かつての名称であった「祇園宮」にちなんだものです。

1年を通して最も八坂神社が賑わうのは元旦と祇園祭り。特に7月に行われる「臼杵祇園祭り」は、大分の三大祇園祭りのひとつに数えられ、多くの人たちで賑わいます。

▲祇園祭り
藩政時代の祇園宮にちなんで「祇園様」と呼ばれる臼杵祇園祭り。元禄10年(1697)に初めて、楽車(だんじりやま)に囃子方(はやしかた)を乗せて賑やかに繰り出しました。初日は、「渡御(おわたり)」と呼ばれ、御輿や山車を中心とした行列が海添の「御旅所」まで出かけ、最終日の「還御(おかえり)」では、逆に海添から八坂神社まで引き返します。祭り当日は、通りにたくさんの出店が並び、終始人びとの熱気に包まれます。

住  所/臼杵市祇園洲
日  程/7月第2日曜から1週間(平成12年の
      詳しい日程は未定。要問い合わせ)
問合せ先/臼杵市商工会議所
電  話/0972-63-3311