お正月も終わり、日常のペースが戻ってきた今日この頃。これからが冬の本番……と思っていると、暦の上では2月4日にはもう立春を迎えます。そこでやってくる行事が節分です。現在では節分は立春の前日だけですが、古くは『節替わり』といって、立夏・立秋・立冬の前夜も節分と呼ばれてました。
 
 節分とは邪霊災厄をはらい、幸福を求めるために行われる行事。一般的には大豆を煎って『鬼は外、福は内』と唱えながら『豆まき』をし、終わると年の数だけ豆を食べて無病息災を願います。社寺などでは追儺(ついな)と称する鬼打が行われたり、地域によっては、悪臭やとげが邪霊の侵入を防ぐとの考えから、戸口にイワシの頭と柊の枝をさし、農耕に有害な鳥獣をさけるまじないを行う所もあります。また、豆を食べる以外にも、イワシを食べたり、巻寿司をまるかじりする地域もあるそうです。

 節分には豆まきをして、夕食にはちょっと凝った洋風のイワシ料理を作ってみてはいかがでしょうか?イワシには、最近話題のDHAがたくさん含まれ、血圧降下作用や抗血栓作用がある事が明らかになりました。さらにDHAは脳の発達に重要な役割を果たすといわれ、知能の発達に役立ちます。

 毎年訪れる『節分』をこの季節の行事として、わが家の行事に取り入れてみるのも楽しいものです。

◆家族で賑やかに食べたい洋風料理  「イワシのガレット」
■材料/4人分<15cmのエンゼル型の場合>
 ●イワシ・・・・・・・・・・・6尾(280g)
  A  生パン粉・・・・・・・1カップ(40g)
    パセリのみじん切り・・大さじ2
    ニンニクのみじん切り・1片
    塩・・・・・・・・・・小さじ5分の1
    こしょう・・・・・・・少々
 ●レモン汁・・・・・・・・・・4分の1個
 ●バター・・・・・・・・・・・大さじ1
 ●バター(型のまわりに塗る)・適宜
<つけ野菜>
 ●キャベツやレタスなど・・・・100〜200g
 ●レモン・・・・・・・・・・・4分の1個

■作り方
@イワシは手開きにして中骨を除き、上身2枚にする。2%の塩水に約30分浸す。
Aバターを塗った型にAを合わせものと水気をとったイワシを交互に重ね、バターと
レモン汁を重ねる度に塗る。アルミ箔でふたをして200℃の天火で20分焼く。串を刺し
て透き通った汁が出ればOK 。
BAを皿に盛りつけ、キャベツの千切りとレタス、レモンを添える。


2月  February 如月
●二十四節気
4日 立春
19日 雨水
●旬の味覚
魚介類・・・サヨリ、タラ、ブリ、イワシ、イトヨリ、あんこう、
      わかさぎ、アマダイ 
野菜類・・・京菜、小松菜、ねぎ、カリフラワー、山芋、里芋、
      もやし、春菊
果物類・・・・みかん
●行事
3日(木)   節分
8日(火)   針供養
11日(祝) 建国記念日
14日(月)   聖バレンタインデー

参考文献 
参考文献 「わが家でつくる旬の味/西日本新聞刊」「現代新百科辞典/学研」「にほんのにほん/ベルメゾン」「グルメの哲学/丸山学芸図書刊」