12月になると、街のあちこちで耳にするクリスマスソング。お店のディスプレイもクリスマス用の華やかなデコレーションに変わり、町中が活気に包まれます。キリスト教国ではない日本なのにこの熱気。キリスト教を国教に持つ欧米諸国にも負けず劣らずの盛り上がりです。

 ところで、クリスマスの起源を知っていますか?一般的にはこのクリスマス、イエス=キリストの降誕記念日とされています。ところが『新約聖書』の『マタイによる福音書』などにキリスト誕生の物語は記されていますが、月日は明白ではありません。事実、初期のキリスト教ではキリストの誕生を祝う習慣はなく、1月6日の公現日(祭)がギリシャなどの東方教会で祝われていました。そして3世紀はじめには、アレクサンドリアのクレメンス(神学者)がキリストの降誕日を5月20日と推測し、4世紀後半からクリスマスが毎年祝われるようになったのです。

 12月25日を降誕日としたのは西方教会で、354年のこと。当時のローマ社会で行われていた農神祭との結びつきからといわれています。

 現在のようにクリスマスにまつわるさまざまな風習が生まれたのは中世以降。そのいくつかが世界各国に普及し、今のクリスマスの形へと変化していったのです。クリスマスに欠かせないクリスマスツリーはドイツが発祥、クリスマスカードはイギリスで生まれました。

 宗教の枠を越え、今では世界中でひとつのイベントとして祝われるクリスマス。日頃よりもちょっと贅沢なお料理を囲んで、みんなで楽しいクリスマスを過ごしましょう。

《ローストチキンの作り方》
材料/5人分

  • 若鶏・・・・・・・・・・1羽(800g〜1kg)
  • レモン・・・・・・・・・6/1個
  • たまねぎ・・・・・・・・50g
  • にんじん・・・・・・・・50g
  • 塩・・・・・・・・・・・2%(鶏の重量に対して)
  • こしょう・・・・・・・・少々
  • 油+バター・・・・・・・20g

<マッシュポテト>

  • じゃがいも・・・・・・・200g
  • マーガリン・・・・・・・8g
  • 牛乳・・・・・・・・・・大さじ1と1/2
  • 塩・・・・・・・・・・・ひとつまみ
  • こしょう・・・・・・・・少々

<にんじんのグラッセ>

  • にんじん・・・・・・・・150g
  • バター・・・・・・・・・10g
  • 塩・・・・・・・・・・・ひとつまみ
  • 砂糖・・・・・・・・・・大さじ1
  • スープストック・・・・・150cc

<いんげんのソテー>

  • いんげん・・・・・・・・100g
  • 油・・・・・・・・・・・小さじ1
  • コンソメ・・・・・・・・1/2個
  • こしょう・・・・・・・・少々
  • クレソン・・・・・・・・1/2わ

作り方

  1. 若鶏はよく水洗いして水分を拭き取り、表面と内側をレモンでこする。足首と頭を切り 落とし、内側と皮に塩とこしょうをすり込む。腹を糸で縫ってとじ、足をちぢめて金串 でとめる。たまねぎ、にんじんは薄切りにする。
  2. 鉄板に金網を敷いて鶏の胸を上に向けておき、バター、油をぬり、たまねぎ、にんじんの薄切りをのせて焼く。途中で野菜をはらい、熱が平均するように回しながら溶かしバ ターを塗りながら焼く。これを2〜3回繰り返し、十分に焼く(強火で1時間くらい)。
  3. 茹でたじゃがいもを熱いうちに裏ごししてマーガリン、牛乳、塩、こしょうを入れて火 にかけ、切るように混ぜマッシュポテトを作る。これを搾り出し袋に入れて好きなように飾りつける。
  4. にんじんのグラッセはシャトーに形作ったにんじんを鍋に入れ、スープと調味料を加えて水分がなくなるまで煮る。
  5. いんげんは塩茹でしたあとコンソメで手早く煮て、ローストチキンのまわりに添える。

[ペーパーフリルの作り方]
(1)折り曲げて図のようにはさみを入れる

(2)上を張り付けて裏返す。足首の太さに合わせて巻く。

 


12月  December  師走
●二十四節気
7日 大雪
22日 冬至
●旬の味覚
魚介類・・・・カキ、なまこ、ニシン、イワシ、ブリ、カニ  
野菜類・・・・白菜、かぶ、里芋、にんじん、くわい、大根、ほうれん草、ブロッコリー、さつま芋、カリフラワー、春菊
果物類・・・・ゆず、みかん、だいだい
●行事
13日(月)すす払い 
22日(水)冬至
23日(木)天皇誕生日
24日(金)クリスマスイブ
25日(土)クリスマス
27日(月)しめ飾り、門松立て
31日(金)大晦日

参考文献 
参考文献 「わが家でつくる旬の味/西日本新聞刊」「現代新百科辞典/学研」「旬の食彩百景/時事通信社刊」