参考文献
臼杵の殿様暮らしと食
(大分合同新聞社)

 

第7回 年中行事と食べ物「節分・お彼岸」

 節分写真
 
 節分は今では立春の前夜の豆まきの行事として知られていますが、昔は年越しの前夜に行われ、年越しの行事は年に二度行われることもありました。
 
 稲葉家の日記には、門や部屋ごとに柊の枝に鰯の頭をさし、年男が豆まきをしたことが記されています。いずれも厄よけを祈願したものでした。

献立


献立の写真

【節分料理】

  • お吸物
  • 数の子
  • お酒


   お彼岸
 
 おはぎの写真春と秋の彼岸といえば、今ではぼた餅を供えたり食べたりするのが一般的ですが、江戸時代文政の頃(1818〜29)には、江戸ではぼた餅の風習はなかったといわれています。
 それを裏付けるかのように、江戸屋敷の日記にはぼた餅を作ったという記録が見られませんが、臼杵の文政七年(1824)には作ったという記録が残っています。