[13] 中元・生身玉
参考文献 臼杵の殿様暮らしと食 (大分合同新聞社)
七月七日は七夕である。
星祭りともいわれ、七夕が近づくとまず笹竹や短冊を用意する。 日記には、大竹二本、小竹三本、縄、五色の紙を短冊やひょうたん形に切るなどと細かく記されている。
高層ビルのなかった時代であるから、家々の七夕飾りがたなびく光景はみごとだったということです。
お供え物としては瓜、西瓜、素麺、餅、神酒、ほうずき、五色の糸、花などを用意してお供えしました。
七夕は五節句のひとつで御祝御膳が出され、家族みんなで楽しみました。昔も今もきっと「短冊にどんなお願いを書いたか?」ということが話題になったことでしょう。
また、七夕の日には素麺を食べる風習があったとされています。
土用の入りに小豆三粒と生にんにくを食べる風習は、江戸時代化なりの地域でみられ、これを水で飲んで暑邪を払おうとしていた。
この小豆が小豆餅に転じたようで、日記には小豆・にんにくのほかにあんころ餅を食べている。