江戸時代において、葬儀が終わって七日目ごとの法事は現在と同じでしたが、四十九日より後は、一周忌、三周忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、五十回忌、百回忌、百五十回忌、二百回忌などが行われていました。
四十九日以降の法事には、江戸屋敷では白蒸しが用いられることが多くありました。白蒸しは吉事の赤飯の赤に対するもので、白おこわのことです。現代では考えられないことですが、臼杵では幕末まで法事に赤飯が用いられていました。明治二年になってようやく臼杵で初めて白蒸しが用いられたのですが、これは江戸の風習に影響をうけたためです。法事の時の料理はもちろん精進でした。