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冬を代表する野菜に、カブを挙げる人は多いのではないでしょうか。
京都名産の千枚漬けやお正月のおせち料理にカブの酢漬けをつくる家庭も多いかもしれません。 子供の頃から寒い季節になると食卓に登場するカブは、日本ならではのものと信じていました。 |
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しかし原産は以外にもヨーロッパ。 一部では西アジアという説もあるそうですが、ヨーロッパが有力のようです。 起源は古く、5000年も前から栽培されていました。 今も世界中で栽培され、日本で も古くから重要な根菜として栽培が盛んに行われて来た野菜のひとつです。 日本へは 縄文時代に中国から伝わり、持統天皇の時代(693年)に栽培を奨励した記録が残っています。当時はスズシロと呼ばれ、春の七草のひとつでもあります。千枚漬けやかぶら蒸しに使われる丸まるとした聖護院カブが有名ですが、品種は50種類にも登ります。 大カブ、中カブ、小カブ、長カブ、赤カブなどに区別され、日本では京都をはじ め、岐阜県などで栽培が積極的に行われています。 カブは葉にはビタミンAやC、根の方はビタミンCが多く含まれていてビタミンが豊富。甘みと風味があり、煮物や蒸し物、酢の物、漬け物といった和食だけでなく、フ ランス料理では、煮込みやポタージュなどにも使われています。 日頃、和食として食卓でお目にかかるカブですが、時には洋風仕立てにしてひと味違うカブを味わってみ るのもいいものです。 |
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『世界の食知識』は12 回シリーズの連載です。
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