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ロシア料理の代表として知られるビフストロガノフ。
ビフストロガノフはロマノフ 王朝の華やかかりし頃、エカテリーナ2世の時代にストロガノフ侯爵が晩餐会で供したお料理でした。 これがパリの社交界で大変な評判になってのです。それ以後、フランス料理としても人気を博し、今日まで受け継がれています。 ところで、ビフストロガノフの名前の意味を知っていますか?ビフストロガノフの ビフはビーフということで、牛肉料理の意味と思われていますが、実は違う意味なん です。 ロシア語ではベフ・ストロガノフといい、ベフというのは○○流や○○式とい う意味。ですから、ビフストロガノフはストロガノフ流ということになります。 ストロガノフ侯が試みた調理法というのは、肉を細かく切ってお料理に用いるということだったのです。 伝統的なロシア料理は、ギリシャ正教の儀式と深く関わっていたが、スターリン時代に信仰が禁止され、その上、女性が仕事をするようになって料理のあり方が変わっ てしまったといわれています。 ペレストロイカ以降、再び信仰が認められるようにな り、今では帝政ロシア時代を懐古する風潮とともに宮廷料理を掘り起こす動きが見ら れるようです。 |
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『世界の食知識』は12 回シリーズの連載です。
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