月見は八月十五日と九月十三日の二回行われていた。これは、一方だけの月見を片見月といって忌む習慣があったからである。
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【月見】
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八月十五日の月見を十五夜、九月十三日の月見を後の月見とか十三夜などという。
八月の月見の供物にはいしいし(団子)、小芋、菜、迎豆など、後の月見にはいしいし、栗、柿、小芋など季節の品を用意した。
月見の宴には、刺身、吸物、硯蓋などの料理が出された。家臣にも酒肴が振る舞われた。 |
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【重陽(菊の節句)】
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九月九日は重陽の節句です。
ちょうど、菊の季節であるから菊の節句ともいわれた。この日は五節句のひとつであり、菊の花を浮かべた菊花酒を飲んだ。
祝儀に赤飯はつきものであるが、文化十四年(1817年)の例では神前、仏前、荒神など二十ヶ所へ供えている。
御祝御膳にむかご飯が出されたこともあった。 |
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