[13] 中元・生身玉
鯛とろろは、万延元年(1860)12月、江戸表御大礼御定日として臼杵において祝膳が出されている中に見られる。
この鯛とろろは、この本の料理を担当した臼杵の料亭喜楽庵に今も伝わる料理で、喜楽庵と稲葉家との関係がしのばれる料理といえます。 作り方は、えそのすり身をだしでのばし、火にかけて沸騰させ味噌で味を整え、さいの目に切った豆腐、椎茸を加える。青みと溶きがらしを添える。