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臼杵市とポルトガルの歴史と友情を記念して作られた壮大なタイルアート

アズレージョの歴史と作者

アズレージョ絵画

アズール(azul)は青いまたは青の意味。azulejarは青色にする、彩 色タイルを張るなどで、azulejoの語源はポルトガル語スペイン語のアズール(フランス語ではazur、コート・ダジュール)からきている。もともとイスラム文化の影響を早くから受けて、ポルトガルではタイルが壁面 装飾に用いられた。

16世紀後半にはフランダース(ベルギー西部、フランス北東部、オランダ南西部)のタペストリー(つづれ織り)の影響を受け、教会、修道院、貴族の邸宅などの壁面 の装飾に多用された(幾何学模様や動植物を描いたもの)。17世紀後半からは、オランダから伝えられた中国風の白地に青のモノクロ・タイルが主流となった。

18世紀には病や災害から守ってくれる聖人や聖書に題材をとった絵画が好まれ、1755年のリスボン大震災の後始末を見事におこなったポンパル公爵の時代には黄・緑・赤・青の多彩 な色彩を使ったロカイユ様式が流行した(金七紀男『ポルトガル史』より。)
現在では「現代絵画」の画家たちが、その色彩・構図・表現方法などと全く同一のアズレージョ絵画を制作することも試みている。

アズレージョの製法

制作者のリベイロさん
  1. 粘土の板を作り、適当な同じ大きさの正方形(一辺の長さが15cmとか20cm)または矩形(矩形は少ない)に裁断する。厚さは10mm程度。
  2. 1000℃の温度で60時間焼く。
  3. 焼いた粘土表面にグレースという白い塗料をかける。
  4. あらかじめ描かれていた下絵の画面の大きさに応じて数枚、数十枚の焼かれた粘土版を、キャンバス風に前に斜に並べて手書きまたは型紙で絵付けする。次の焼きでの色彩 の変化を読んで絵付けをする。
  5. 900℃の温度で30時間焼く。

16世紀前半まで表面に凹凸が見られたが、後半頃から滑らかになってくる。

アズレージョの壁画

  • 第1章『旅立ちの街』
    『旅立ちの街』
  • 第2章
    『大航海の夢』
  • 第3章『出会い』
    『出会い』
  • 第4章『知識交換』
    『知識交換』
  • 第5章『病人の看護』
    『病人の看護』
  • 第6章『日本史を執筆するフロイス』
    『日本史を執筆するフロイス』
  • 第7章『大友宗麟の洗礼』
    『大友宗麟の洗礼』
  • 第8章『修道院(臼杵教会ノビシャド)』
    『修道院(臼杵教会ノビシャド)』
  • 第9章『天正少年遣欧使節』
    『天正少年遣欧使節』
  • 第11章『波乱万丈のナウ船』""
    『波乱万丈のナウ船』
  • 最終章『生誕・洗礼・昇天』
    『生誕・洗礼・昇天』
  • ポルトガル大使館からのメッセージ
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