ことさら暑かった夏も終わり、やっと鍋料理がおいしい季節になりました。鮨と並んで日本食の代名詞として世界中で知らない人はいない「すき焼き」。その歴史は比較的新しく、明治維新の頃といわれています。
日本人が牛肉を食用として用いるようになったのは江戸時代末期から。それまで仏教の戒律で4本足の動物を食するのは禁じられていたのですが、南蛮人の渡来によって牛肉が食べられるようになりました。その後はキリシタンの弾圧とともに一時、牛肉を食することが禁じられ明治維新へと突入します。
明治に入った日本は文明開化の時代を迎え、政府は牛肉食を積極的にすすめました。その背景には、福沢諭吉が「日本人が虚弱なのは肉を食べないからであり、肉は薬である」と述べ、牛肉食を奨励したことがあります。そのひと言で、日本人の体型が西洋人と比べて劣っているのは牛肉を食べないからだという考えが広まっていったのです。
すき焼きの名前の由来は、”すき身にした牛肉を焼いて食べるから”という説と”農具で使う鋤(すき)を鍋代わりに使っていたから”という2つの説があります。
長い間牛肉を食することを禁じられた日本人のとまどいが、”薄く切って煮込む”という調理法と、最も日本的な調味料である醤油との合体が「すき焼き」の誕生につながったのかもしれません。
行事
3日 |
文化の日 |
15日 |
七五三 |
23日 |
勤労感謝の日 |
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旬の味覚
魚介類 |
カキ、なまこ、サバ、サンマ、サケ、マス |
野菜類 |
白菜、里芋、さつま芋、カリフラワー、キャベツ、松茸、ぎんなん、小松菜、春菊、かぶ、大根 |
果物類 |
みかん、柿、柚子 |