おきぬ
けに北軽に行き、川口に逢い、引っ越しの デテールにつき打ち合わせる。安東は丁度長野原に行くところでこれにも都合よく逢う。今日早速箱とコンポウ材料搬入の約をする。土屋により地下足袋一足呈上、来年のR買いこみの事をたのむ。細川大丸で買い物して耀三のところへ廻ると、彼だけおきてコンロに火をおこしていた。
美枝子は少し具合わるいとて三千子とまだ床にいた。実は耀三が今日北軽に出掛けてこれらの打ち合わせをする筈なりしも、彼に任せておいては遅くなると思い私が古手川式の早業で片づけたもの。文字通
り朝飯前の仕事ですむ。
帰り着いてまもなく馬力で約束のものを届けに来たので、定ちゃんと土田を動員して荷造りをさせる。定公はこんな場合はなかなか役に立ち、殆ど一人役者で片づけた。土田はぐづぐづしている。生理的にもおとろえている。トラックは六日夕方来て積み込み明け方出発らしい。私たちは五日午後立って、六日のヒルスギ東京着の予定也。田辺さんからお餞別
におびどめを頂く。蚊帳を貸して貰う。
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